平成18年4月より大学薬学部の薬剤師養成過程が4年制から6年制に変更になりました。
6年制の薬学教育においては臨床に係る実践的な能力を培うために、調剤薬局および病院薬剤部で、それぞれ11週間ずつの実務実習が義務づけられています。
この実務実習では、薬学生が医療の最前線において、見学型実習ではなく参加型実習が行えるようなカリキュラムになっています。
薬局での実務実習は院外処方箋の受付、患者情報の把握、処方箋の内容についての鑑査、疑義照会、計数・計量調剤、計数・計量調剤されたものの鑑査、患者さんへの説明と相談への対応、調剤報酬の請求(レセプト)という一連の保険調剤業務を行います。
また、健康に関する患者さんからの相談を受けたり、一般薬、サプリメントなどについても相談にのるセルフメディケーションに係る薬剤師の仕事についても学びます。
さらには、地域における在宅医療、病院薬剤師との連携、夜間診療における薬剤師の役割、学校の衛生管理や保健教育を行う学校薬剤師、災害時における薬剤師の役割などについても学びます。
この長期実務実習は、平成22年4月より始まりましたが、当同愛会薬局でも当初より薬学生実習受入施設として、実習生を受け入れています。 実務実習指導の資格を持った4名の薬剤師を中心に、スタッフ全員が実習に関わり、実習生の相談にのります。
そのため当薬局では、参加型の実習を目指しており、実習生が薬剤師の指導のもと業務の一部を行っています。 実習生は薬剤師免許は持っていませんが、実務実習を行う前段階で、各大学にて十分な事前教育を受け、実務実習に出るために必要な知識、技能及び態度を確認するための薬学共用試験(CBT、OSCE)に合格しております。
カリキュラムのひとつに薬局カウンターにてお薬の説明などを行う場面もでてきます。 その際には予め患者さんの了承を得ますので、皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
実習生の対応につきまして、ご意見等がございましたら遠慮なくスタッフまでお申し出ください。